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しんで覚えるC言語
しんで覚えるC言語

繰り返しを行う文

繰り返し動作
コンピュータは、同じことを何回でも繰り返してくれます。
必要とあれば、何万回でも何億回でも繰り返させることができます。

繰り返しには、回数の決まっている繰り返しと、回数の不明な繰り返しがあります。
C言語では、回数の決まっている繰り返しには、for(フォー)文を使用します。
for文は、次のような書き方で使用します。

for文
int i;
for (i = 1; i <= 繰り返し回数; i++) {
    繰り返す文;
}

この i は整数型の変数であり、繰り返しの回数を数えるために使われます。
当然、この i は、for文を使う前に宣言しておく必要があります。
次のプログラムは、for文を使用して、メッセージを10回表示する例です。

ソースコード
#include <stdio.h>

int main(void)
{
    int i;
    
    for (i = 1; i <= 10; i++) {
        printf("メッセージ\n");
    }

    return 0;
}

このプログラムの実行結果は、次のようになります。

実行結果
メッセージ
メッセージ
メッセージ
メッセージ
メッセージ
メッセージ
メッセージ
メッセージ
メッセージ
メッセージ

数えてみると、10回表示されていることがわかります。
回数の表示
for文を使用すると、繰り返しを行えることがわかりました。
このとき使用する変数を、カウント変数ループ変数と呼びます。
カウント変数は i でなくても、何でも良いのですが、
C言語では、慣習的に i を使用するのが一般的となっています。

繰り返し回数の値は、変数 i を参照することで、いつでも知ることができます。
次のプログラムは、繰り返しの回数を表示する例です。

ソースコード
#include <stdio.h>

int main(void)
{
    int i;
    for (i = 1; i <= 10; i++) {
        printf("%02d 回目\n", i);
    }
    
    return 0;
}

このプログラムの実行結果は、次のようになります。

実行結果
01 回目
02 回目
03 回目
04 回目
05 回目
06 回目
07 回目
08 回目
09 回目
10 回目

結果を見ると、見事に10回表示されていることがわかります。
膨大な回数
10回表示するだけであれば、printf文を10回書いても、問題ないと思われたかもしれません。
しかし、実は、繰り返しの回数は、事実上無制限に指定できます。
コンピュータは人間と違って疲れません。したがって、どれだけ恐ろしい回数であっても、指定できます。
まあ、本当に限界を超える無茶をさせると、熱暴走してしまうのですが・・・

次のプログラムは、繰り返しの回数を9999回にしてみたプログラムです。

ソースコード
#include <stdio.h>

int main(void)
{
    int i;
    for (i = 1; i <= 9999; i++) {
        printf("%04d 回目\n", i);
    }
    
    return 0;
}

このプログラムの実行結果は、次のようになります。

実行結果
0001 回目
0002 回目
0003 回目
0004 回目
0005 回目
0006 回目
0007 回目
0008 回目
0009 回目
0010 回目
0011 回目
0012 回目
0013 回目
0014 回目


~以降省略~

現代のコンピュータはとても性能が高いため、9999回程度の繰り返しでは、ビクともしません。
万でも、億でも、兆でも、それ以上でも、好きなだけコンピュータを働かせることができます。


本サイトについて

苦しんで覚えるC言語(苦C)は
C言語入門サイトの決定版です。
C言語の基本機能を体系立てて解説しており、
市販書籍と同等以上の完成度です。

第0部:プログラム概要編
  1. プログラムとは何か?
2章:プログラムの書き方
  1. 書き方のルール
  2. 書き方の慣習
  3. 練習問題2
3章:画面への表示
  1. 文字列の表示
  2. 改行文字
  3. 練習問題3
6章:キーボードからの入力
  1. 入力用の関数
  2. 入力の恐怖
  3. 練習問題6
9章:回数が決まっている繰り返し
  1. 繰り返しを行う文
  2. ループ動作の仕組み
  3. 練習問題9
10章:回数がわからない繰り返し
  1. 回数不明ループ
  2. 入力チェック
  3. 練習問題10
13章:複数の変数を一括して扱う
  1. 複数の変数をまとめて扱う
  2. 配列の使い方
  3. 練習問題13
20章:複数のソースファイル
  1. 最小限の分割
  2. 分割の定石
  3. 練習問題20

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