1-1 ストーリー
いま、あの若者の眼前ににそびえ立つ、恐怖の塔。
彼の手には父親の形見である古い紙切れが握られ、
その全身には強い気力がみなぎり、彼の体は心なしかふるえている。
その塔の呼び名は、
ザ ハンドレッド タワー
「The Hundred Tower」
彼は理由もなくここに立っているわけではない。
この「The Hundred Tower」は、冒険者たちの間では最も有名な塔なのだ。
もっとも、この塔に入った者は誰一人帰ってこないという事実がある以上、
有名なのは当然のことかもしれない。
そう、彼もまた冒険者であり、この塔に入ろうとしているのである。
彼の表情にはわずかの自信が感じられる。まあ、世間知らずの若者には無理のないことである。
おそらく彼は、この塔の恐ろしさをほとんど理解していないのであろう。
彼は残っていたわずかな迷いを捨て去り、自らの目的のために歩き出した。
この塔の恐ろしさを知る者にとって、彼は死に向かっているようにも見えるかもしれない。
しかし、もはや彼を止めることは彼の両親にもできないであろう。
もっとも、彼の父親はこの塔の中でおそらく死を迎えたと思われる。
そう、彼の父親もまた、冒険者であったのだ。
そして、ほかの多くの冒険者と同じように、この塔に挑戦し、行方不明となっている。
彼は自然と父親の後をおい、この塔にやってきたのだ。
親子2代、因縁の冒険が、今始まろうとしている。
※このゲームでは、あまりストーリーは関係ありません。
あくまで参考程度に考えておいてください。