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Windows系OS

今回のテーマは「Windows系OS」です。
いったいWindowsにはどんな物があるのか?
ここでは、ぼくが知っている物のみ、紹介していきます。

Windows 3.x

初めてユーザーに受け入れられたWindowsです。
これ以前にもWindowsはありましたが、そのころは「Mac OS のマネ」
と言われ、全く人気がありませんでした。

16ビットOS。タスクバー、スタートメニューはなく、
デスクトップがタスクバーの役目を持ち、
スタートメニューには「プログラムマネージャー」を使います。
MS-DOS上で動くため、厳密には、「OS」ではありませんが、
一般的に、「OSの一種」として認識されています。

「比較的性能の悪いパソコンでも動く」「昔から使っていた」などの理由で
貧乏な中小企業や学校、研究室などでは現在でも活躍しています。
アプリケーションのデーターはWindows95以降の物とも互換性がとれるので、
内部で使う分にはさほど問題はないようです。
ただし、このOSは16ビットゆえ、今のパソコンでは使えないことが多い。

完全に仕事用のOSと言っていいと思います。
ゲームなどは、「WinG」が登場するまではあまりにもスピードが遅いため、
Windows上で動作するアクションゲームなどは現実的には不可能。
一部の18禁ゲームを除いてゲームといえるソフトはほとんどなく、
このころは、趣味のパソコンには「Mac OS」が主流だった。


Windows 95

世の中に、「Windowsブーム」「パソコンブーム」を起こした驚異のOS。
発売日の秋葉原の盛況ぶりは歴史に残るほどで、
パソコンユーザーだけではなく一般の人々にまで浸透しました。

「スタートメニュー・タスクバー・デスクトップ」で操作性が大幅アップ。
「プラグ&プレイ」に対応。周辺機器の接続が非常に容易になり、
「DirextX」によって高速にゲームが動くようになり、
32ビットであるにもかかわらず16ビットとの互換性を保つことに成功。
まさに、新時代にふさわしい画期的なOSだった。

現在でも、非常にいろいろな所で使用されています。
特殊な場合を除くとWindows95では動かないと言うソフトの大半はNT用。
Windows95ユーザーには必要ないソフト、というケースが多い。
現在でも使用上の問題はほとんどなし。性能の低いパソコンなら一番いい。

ただ、16ビット、32ビットが混在しているため、非常に不安定。
「Windows Media Player 7」など、Windows95では動作しないソフトもある。
サポートが切れたとも言われているが、一般のユーザーにはさほど関係ない。

※後日追加
DVD と DirectX 8.1a がWindows95をサポートしないため、
一般のソフトもだんだん Windows95 では動かなくなってきているようです。


Windows NT

根本的に1から作り直した、全く新しいOS。
「NT」とは、「New Technology」=「新技術」という意味です。

Workstation、Sarverの二種類があり、いくつかのエディションが存在します。
「Sarvice Pack」という形でバグ修正が行われ「Sarvice Pack 4」で終了。
「Sarvice Pack 5」はWindows2000へと引き継がれました。

Windows95とくらべ、システムの安定性が非常に強力。
一つのアプリケーションがハングアップしても、
そのアプリケーションのみを終了でき
他のアプリケーションには影響がありません。
独自のファイルシステム「NTFS」はWindowsNT以外からはアクセスできず、
起動時にはパスワードの入力が必要になるなど、
非常に強力なセキュリティ機能を持ちます。
ネットワーク用サーバー、LAN用ホストコンピューターとしても非常に便利、
複数のユーザーを切り分けて使用できるなど、
Windows95にはない、強力なシステムが特徴です。
現在でも、小規模のネットワークを中心に活躍しています。

「プラグ&プレイ」に対応していないので、
周辺機器の接続はやっかい。ノート派には不向きのOSといえます。
DirectXは3までしかサポートしていないため、(DirectPlayは例外的に6まで)
ゲームなどは動かないことが多く、16ビットアプリケーションは動きません。
操作性も多少やっかいなところがあり、趣味用途には不向きといえます。


Windows 98

Windos 95の後継OSとして登場したWindows。基本的な部分には大差ない。
とにかく、インターネットとの統合を目指して作り込まれている。

「アクティブデスクトップ」は、デスクトップをブラウザにする機能。
「Internet Explorer 4.0」 を標準搭載
初心者でも簡単にインターネットができるようになりしたが、
これによって「独占禁止法」に引っかかり、裁判沙汰にまでなりました。
また、シングルクリックでファイルなどを開けるようになったことなど、
通常の操作がブラウザ風になりました。
もっとも、ここまでのことはInternet Explorer 4.0をインストールすれば
Windows95でも実現可能です。

そのほかの特徴としては「USB」への対応。
これによって、「プラグ&プレイ」以上に周辺機器の接続が容易に。
さらに「DVD」に対応。パソコンで映画などを見られるようになりました。
また、Windows95よりも32ビット化が進み
メモリの十分あるパソコンなら
Windows95よりもスピード、安定性が向上しました。

「アクティブデスクトップ」やシングルクリックは、あまり使われておらず、
インターネットへの統合よりは、そのほかの拡張部分の方が利用価値がある。
Windows95より大幅にメモリを食うため、搭載メモリの少ないパソコンでは、
Windows95より不安定になることも多く、ぱっとしない完成度だといえる。

※後日追加
Windows95で動かないソフトや周辺機器が増えてきたことや、
Meの完成度が低いことから、最近ではWindows98が標準的です。


Windows 98 SE

Windows 98の二次バージョン。ほとんどWindows98と同じ。
搭載アプリケーションや、その他細かい点の変更、バグ修正があるが、
ほとんどWindows98と同じといっていいもの。
ただ使っているだけではWindows98との違いを見いだすことは難しく、
ある意味、たんにMicrosoft社が売り上げを伸ばすためだけに作ったもの、
といっても間違いではない。

その証拠に、Windowsのプログラム機能(WindowsAPIといいます)の中にも、
Windows 98 と Windows 98 SE を区別する方法は記載されていません。

しかし、「IEEE1934」がサポートされたことにより、DV編集、つまり、
「ビデオ編集」のための周辺機器の接続が非常に容易になったことは大きい。
※後日追加
現時点で一般の標準がこのWindows 98 SE。
Windows 98のバグ修正がされているためである。
Meは不安定で遅いといわれ、圧倒的に嫌われている。


Windows 2000

Windows98 の操作性と、WindowsNTの安定性を兼ね備える。
5000人のプログラマーにより3000万ステップという
膨大なシステムで開発された「芸術的」とまで言われるほどすぐれている。

Windows98の欠点である「不安定」と、
WindowsNTの欠点である「操作性」を解消している。
まず、とにかく安定性は向上、メモリの十分あるパソコンなら
使用中にフリーズするケースはまず無く、
非常に安心して使用でき、システムの復元機能も強力。
WindowsNTでは使えなかった「プラグ&プレイ」に対応
新しくいくつものデバイスに対応し、ノートパソコンでも使用可能。
操作性も向上。
スタートメニューでは、よく使うメニュー項目のみが優先して表示され、
「ファイルを開く」ダイアログもデスクトップなどに一発でアクセス可能。
エクスプローラには画像のサムネイル表示やフォルダコピー機能が追加され、
「ファイルの検索」に細かい指定が可能になった。
完全に32ビットとなり、メモリの十分あるパソコンなら
動作はWindows95/98/NTより高速。
ネットワーク機能、サーバー機能も非常に強力のようだ。
「DirextX」への対応が強化し、派手なゲームなども動くようになったが、
またまだ動かないゲームも多く、安定性のために犠牲になった部分である。
さすがにMicrosoft社製のゲームは動くようだが。


Windows Me

Windows 95シリーズの最終バージョン。Windows 98 SEの後継。
「システムの復元」機能が付き、バックアップが容易になりました。
「システムファイル保護」も付き、より安定性が向上したといえます。
スマートメニュー マイピクチャ、を中心に、操作性も向上。
ZIP書庫ファィルの圧縮・解凍、ビデオ編集ソフトなどもつきました。

「ZIP書庫ファィルの圧縮・解凍」は役に立ちません
LZHが使えないばかりか、フォルダ化するという方式なので、
LZH/ZIP対応の一発解凍ソフトが普及している日本ではほとんど無意味です。

システムファイルは保護されるようになったのですが、
基本的な安定性に関してはWindows98以下といわれており、
このために嫌われているのは大変残念である。

その他の機能も、Windows2000には同等以上の機能が付いているものか、
市販ソフト、フリーソフトで代用可能な機能が多く、
はっきり言って、そこらじゅうから機能を寄せ集めて張り付けただけの、
烏合の衆(寄せ集めの集団のことを指す言葉です。)」
と言っていいかもしれない。
その寄せ集めの機能のせいで、メモリ使用量が増大している。

はっきり言って、使う価値はあまりないので(個人的にはそう思う)
ゲーム、インターネット中心に使う人はWindows98、
仕事などを中心に使う人はWindows2000の方がおすすめ。
このOSは、「Windows2000の副産物」と言うこともできます。
※後日追加
使っている人たちに言わせると、
Windows98よりも不安定で遅いとの評価がほとんど。
Windows98がダメでWindowsMeなら動くソフトもないため、
圧倒的に嫌われているようだ。


※後日追加
Windows XP

Windows2000をベースに、大きく機能追加された。
基本的には、Win9x系を意識した変更が多いように思える。

まず、インターフェイスが大きく変更された。
デスクトップからほとんどのアイコンが消え去り、
ごみ箱以外の要素はすべてスタートメニューに納められた。
初心者向けに次の操作一覧を表示するようなった他、
エクスプローラ等はWebブラウザを意識した作りがいっそう加速し、
ウィンドウは丸みを帯びた形になるなど、
操作性には大きな変更が加えられている。
ただ、従来のユーザーが慣れるには時間がかかるかもしれない。
また、Windows2000よりもマルチメディア系の強化が加えられ、
ゲーム等もかなり動作するようになるなどのおかげで、
Windows2000の時と違い、家庭用としても定着している。

ただし、安定性に関してはWindows2000よりもわずかに下回る
また、新しいインターフェースになじめない、
動作速度が遅いといった理由から、
またまだWindows98/2000を使いつづける人は多いようである。

WindowsXPの問題は、パソコンのスペックに依存する点が多く、
スペックの高いパソコンであればWindowsXPが一番とする人は大変多い分、
スペックの低いパソコンでは最低だとする声も多く聞く。
メモリは最低でも256MBはないと話にならない。
そのためか、雑誌等で高い評価を受けている割に、
一般的には評価が低いことが印象的である。


機能表一覧

名称 ビット スピード 操作 安定 メモリ ゲーム インターネット ネットワーク システム復元 プラグ&プレイ AV機器 ソフトの動作 MS-DOS
Windows 3.x 16 × × × × ×
Windows 95 16&32 × ×
Windows NT 32 × × × ×
Windows 98 16&32 ×
Windows 98 SE 16&32 ×
Windows 2000 32 ×
Windows Me 16&32
Windows XP 32 × ×
※記号
    ◎ 優れている
    ○ 十分使えるレベル
    △ 一応、使えるには使える
    × 機能がないか、ほとんど実用でないレベル
    ? 資料不足で不明
    ※ 人によって評価が分かれる
※「メモリ」とは、「メモリ使用量の少なさ」です。
※「スピード」は、パソコンの搭載メモリによっては
 Windows2000よりWindows95が速い、ということが十分あり得ます。
 あくまでも参考値にすぎません。
 搭載メモリが多ければ、後の方に出たOSほど速いといえます。
 搭載メモリが少なければ、前の方に出たOSほど速いといえます。
 だいたいの目安として、
    16MB以下     → Windows 3.x
    16MB~ 32MB   → Windows 95/NT
    32MB~ 96MB以下 → Windows 98
    96MB~256MB以下 → Windows Me/2000
   256MB以上     → Windows XP
 あたりがもっともいいパフォーマンスで動くといえそうです。


最後に

Windowsの新しいバージョンが出るたびにそのことが話題になります。
「いろいろな機能が付いた。スピード、安定性が増した」と言っても、
市販ソフトやフリーソフトの機能を取り込んだだけ、の場合が多く、
「安定性・スピード」も、あくまで十分性能のいいパソコンの場合の話であり、
古いパソコンなんかに最新版をインストールすると、
かえっておかしくなるケースは少なくありません。

ちなみに、かなり古いOSでも現在でも使われているケースは多いのです。
JRの窓口に行って見るといまだにMS-DOSを使っている窓口があります。
研究機関やサーバーでは、UNIXなどが好まれますし、
iMacの人気でMacintoshも広く使われています。
20年以上前からある中小企業では、MS-DOSが使われていることもあります。
現在でもWindows95を使っている人は非常に大勢いますし、
貧乏なフリーライターなんかにはWindows 3.1という人だっています。
それらは、ワープロ代わりだったり、特定のゲームの動作が目的だったりします。
要するに、各人のパソコンの使用目的さえ達成されればそれで良いわけで、
企業内でのデータベースなら昔のOSでも十分なわけです。
僕としては今でもこんがらがっているのに、これ以上新しいOSが出てきたら、
ソフトの動作確認が大変になるだけだな~。と思う日々であります。

今後、WindowsはWindows2000をベースに進化していき、
次回はXP、その次はWindows 2002となる予定で、
Windows 2002では .NET(ドットネット)という、
あらゆるソフト、サービス、OSをWebに統合する
という構想があります。
そうなると、パソコンの動作全般においてインターネットが必要になります。
う~ん。はっきり言ってツライ。そんなに接続してると金がかかる・・・。
僕はもうこれ以上新しいWindowsいらないですね。
※後日追加
この部分はXP正式発表前にかかれた部分です。



公開日時:2001年 06月 16日
更新日時:2002年 07月 31日
 このコラムは内容を保証するものではありません。
 また、内容は公開日時の時点でのものであり、
 その後の修正内容は文章の推敲に過ぎません。

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